今、活躍できるライター像とは その1
■不況下でも活躍できるライターとは
何人かの同業者と話をしてみてわかったことがあります。
これからのライターに求められるのは「スピード」と「効率」だということ。
もちろん、文章の巧拙、取材力、企画力、こうした部分は重要です。
これに加えて、スピード、効率が要求されるということですね。
なぜか。
ひとつには、平均的なギャラの額が下がっていること。
ご多分に漏れずところか、出版業界は特に厳しい右肩下がりの業界です。
当然のことながら、各所にコストカットの影響が出ています。
以前なら出ていた取材経費が出なくなったとか、年賀状をやめたとか、
ティッシュが社員自前になったとか。
各社とも厳冬期を迎えています。
これが、私たちライターのギャラにも影響しているわけです。
まだ大きく相場感は変わりませんが、数社で「ギャラの値下げ」もしくは、
ギャラ以外の手数料・手間賃の値下げを求められました。
同業者に聞いてみても、この傾向はどこも一緒のようす。
ということはですね。
「同じ仕事をしていても収入は下がる」
ということになります。
ですから、今まで以上に早く仕事を片付けて、絶対的な仕事量を増やさなくて
はいけないということです。
もうひとつは、媒体の問題。
このメルマガでもたびたびお伝えしているとおり、最近は紙媒体からWebサイト
やメールマガジンなど、ネット系の媒体に活躍の場が移りつつあります。
これらのネット媒体は、紙と違って印刷・流通に時間が掛からない分、タイム
リーな記事作成が可能。その分、〆切もタイトになっています。
ですから、すばやく仕事をするライターが重宝されるようになってきたのです。
もちろん昔から原稿の上がりが早いライターは、特に大切にされてきたのです
が、ネット全盛となってからはその傾向に拍車が掛かっています。
●●さんはいい文章書くけど、遅いから…。
こんな理由で切られていくベテランライターがたくさんいます。
私もその一人…かも(笑)。
ですから、スピード、そして多くの原稿をさばく「効率」が大切なんですね。
遅筆な人は遅筆なりに、何か工夫しなくてはならないでしょう。
ただ、注意しなくてはいけないのが「パクり」。
ネットでなんでも調べられるからといって、安易にコピペすると…。
そこには大きな落とし穴が待っています。それは、おわかりですよね。