不況下でも頼られるライターになる!その1 速さは力
■現状をもう一度分析しよう
世は経済不況。
そして、我らが出版業界は「出版不況」と呼ばれる状態が続いています。
ここでもう一度現状をまとめてみましょう。
復習なので、超ざっくりと。
●経済的な不況で、おいしい仕事は減る傾向にあること
●出版不況で、書籍や雑誌の仕事は減る傾向にあること
●Web・ネット系媒体へのシフトが進んでいること
これらの状況から、以下のようなことが導き出されました。
●ネットに対応するには、短い文章の巧拙が重要だということ
●ネットでの「アクション」を導き出す文章が書けるといい、ということ
●仕事の効率、仕上げる速度が重要になるということ
●ギャラの高いベテランの代わりに、新人や副業ライターの出番が増えるかも
しれない、ということ
では、これらを踏まえて、今後ライターとしてデビューするにはどのような準
備をしたらいいのでしょう。
■とにかくスピーディに仕事ができるようにしよう
かなり前になりますが、某社製パソコンのテレビCMで
「速さは力」
というものがありましたよね。雑誌広告などでもこのフレーズが使われていま
したから、見覚え・聞き覚えのある方も多いことでしょう。
だから何、といわれると困るのですが(笑)。ライターもずばり「速さは力」な
のです。
今までの繰り返しになりますが、ネット媒体が中心になってから、仕事を引き
受けてから〆切までの期間が全体的に短くなりました。そのため、とにかく素
早く仕事をこなせることが、今後ライターとして成功するための第一条件にな
った、と言えます。
もちろん、書籍や雑誌をメインの仕事場とするならば、そこまでのスピードは
求められませんが、速く書けるようになればその分準備や取材、推敲に時間を
掛けられるようになるわけですから、スピードを身につけておいて損はありま
せんよね。
ただ、注意しなくてはならないのが、やみくもに速さだけを追求した結果、品
質ががた落ちしてしまってはダメ、ということ。
原稿の品質を維持しつつ、書くスピードを上げる。
これが重要です。
一見、品質と原稿を書く速度は相反することに思えるかもしれませんが、実は
そうではないのです。書くスピードを上げながら、さらに品質を上げることだ
って可能なんですよ。