卒業生インタビュー:近藤智子氏(2期生・合資会社エースラッシュ所属ライター)
「ライター予備校」卒業生インタビューも3回目に。今回は、会社員として文章力アップをはかりにきたはずが、いつの間にかライターになっていた?近藤智子さんのお話。聞き手はいつもの弟子・竹田です。
――ライター予備校を受講した経緯を教えてください
近藤:前職で会員向け会報誌の編集に携わっていたのですが、何の知識もないまま放り込まれた感じで、文章の書き方も何も、全然わからない状態でした。そこで本格的に文章術を勉強してみたいと思い、インターネットで探した結果、ライター予備校のサイトを見つけたのがきっかけです。 受講前から、ライターになりたい気持ちはうっすらとありました。仕事がバリバリできる、かっこいい女性ライターと個人的に知り合いだったので、ライターという職業に憧れもありましたね。講座に通い始めた当初は、ライターになりたい気持ちは半分ぐらい。文章力を上げたいのが一番大きな動機で、講義を受けているうちに、ライターになりたいという気持ちが固まった感じですかね。 ――ライター予備校の印象は? 近藤:他の講座もチェックしてみましたが、他のところは「大人数な講義」のイメージがありました。一方、ライター予備校の方は少人数で、明日から使える具体的なことが学べそうな感じがしました。そして、実際にライター予備校へ通ってみたら、ざっくばらんな話が多かった。サイトを見て思った通りの講義で、自分が期待していた通りのことを教えていただけました。 |
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――卒業後の現在ライターとしてどのようなお仕事をなさっていますか?
近藤:いまメインでやっているのは、IT系サイトのニュースリリースです。企業が「こんな商品を作りました、こんなサービスを始めました、よろしくお願いします」というのをわかりやすい形にリライトする仕事です。あとはパソコンのレヴュー記事や、エンジニア系のイベントの取材などもしています。 あとは、個人的に好きな分野であるゲーム系の仕事です。時々ゲームのウェブサイトの仕事などをしています。これもイベント取材が多いですね。 ――ライターをしていくうえで、ライター予備校から学び、いま役立っていることがあれば教えてください。 近藤:講師の方が実際にライターとして経験してきたことを教えてくれたので、いまの現場でも色々と想像がつきやすいところでしょうか。仕事の流れにしても、お金の流れ、人付き合いについても、心構えができました。講義を受けていた当時は「そうなんだ」としか思わなかったことでも、業界に飛び込んで色々経験して「ああ、なるほどなあ」と納得することが多いですね。 あとは、やっぱり仲間ができること。この業界で、先輩後輩ではなく同期という仲間がいるのは、なかなかないと思います。年齢も経験も関係なく、いまからライターを目指す人に会えたのは、本当によかったです。ちょっとした愚痴やアドバイス、近況報告だけでも、相手が同じ立場をわかる人だと本当に心強い。ライター予備校の場合、講義を一緒に受けていただけではなく、かなり議論を戦わせますから、お互いの性格や強み弱みも分かり合える。だから何かあったときには頼れますし、身近で頑張っている人がいると、自分も頑張らなきゃなと思えて、とてもよい刺激になります。 |
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――文章の上達は実感できましたか?
近藤:ライター予備校で教わったことで、初めて「読者目線」を意識するようになりました。いまは自分が書いた昔の文章を見たくないですね(笑)。過去の自分ながら恥ずかしすぎて大変なことになります。実際、ライター予備校の講義で、自分が書いた半年ぐらい前の文章を読んだとき、恥ずかしすぎて「うぁー、なんじゃこりゃー」ってなりました(笑)。自分がひどい文章を書いていたなと思うだけ、進歩しているのでしょうけどね。 自分が書いた文章に添削を受けるだけではなく、ほかの人が書いた文章に添削を入れたものも読める、そしてその説明を聴けるのは、貴重な体験です。これはライター予備校の大きな特徴のひとつだと思います。直接的には他の人が受けている指導であっても、その言葉を自分に投げかけたら、必ず何か学ぶことがある。世の中で名文と呼ばれている文章から、何かを取り入れるのはなかなか難しいですが、同じぐらいのレベルの人たちと一緒に文章直しをすると、わかりやすいし、身に付きます。 ――4期生候補の皆様にメッセージをお願いします。 近藤:何かプラスになるものは必ずあると思います。ただ行くだけではダメだと思うのですが、漠然とでもいいので、文章がうまくなりたいとか、ライターになりたいなど目的を持って行けば、目的のことはもちろん、プラスαのことが学べると思います。 |
■卒業生プロフィール
近藤智子(こんどう・ともこ)●ライター予備校第2期卒業生。現在は主任講師臼井の仲間、ライター・中山一弘氏が代表を務める合資会社エースラッシュでライターとして活動中。趣味は本文中にもあるように、ゲーム。ゲームのお仕事募集中です!
■聞き手、ライター
竹田明(たけだ・あきら)●ライター予備校3期修了。現在株式会社ユータックでアシスタントライターとして修行中。元、某喫茶店支配人という変わり種で、外国人の友人を多数持つ。