【ライター予備校レポート04】取材のイロハとインタビュー演習
7月9日、土曜日。天気も良く、蒸し暑い夏日となりました。
この日は関東地方が梅雨明けした日とあって、気分も真夏、できれば遊びに行きたい……なんてことを思ってしまいそうな気候。
しかしそんな中でも、受講生たちの学ぶ姿勢は変わりません。ますます「アツさ」を増す講義は今回で5回目。いつもの座学や課題分の評価に加え、インタビュー演習も行われるなど、盛りだくさんの内容となりました。
※今日の会場はちょっと?広め。最大で40人は入りそう
■「取材」とは?
取材とは、文字通り「材を取る」ということです。
文章の材料を探すため、人に会ったりどこかに行ったりするのが「取材」。
しかし取材には、本や雑誌を読んだり、WEBサイトを見たりといった下調べも含まれており、華々しいイメージだけの作業ではありません。まして、下調べはスムーズにインタビュー取材を行うためにも、原稿を書くためにも重要なポイントになるのです。
インターネットでの調べ物が主流となった今では、実際に「自分の目で見る」という機会が大きく減りつつあります。調べ物のやりやすさは格段に上がっているでしょうが、同じ資料からは同じような文章しか作ることはできません。自分にしか味わえなかった感覚、「体感」をもつことが、文章のクオリティ向上に繋がっていくと講師・臼井は言います。
※久々の黒板に講師臼井も四苦八苦?
■実際に使われた資料を大公開!
講師自身が現役のライターであることから、非常に実践的・実用的なレクチャーが多い当講座ですが、今回は実際の取材録音音源を聴きながら、それを元にして実際に記事になったものを見ながら学習しました。本来、録音データは取材した当人しか聞くことがない貴重なものです。さらに取材当日のスケジュールや時間のかけ方、受け答えのタイミングやメモの取り方のコツといった、具体的な話を聞くことができました。
■やってみよう!インタビュー演習
座学で1時間半ほど学んだ後は、今回のキモともいえる、インタビュー演習に移ります。
まずは二人ずつにわかれ、相手とコミュニケーションをはかることからスタート。
さらにお互いに聞く側・聞かれる側を交代しながらインタビューを実践し、反省会までおこないました。その後行った電話インタビューを想定した演習では、顔が見えない状態での違いを目の当たりに。
※受講生同士二人一組で実習
■ライター講座1期生からの励ましとアドバイス
今回は、講師としてライター講座1期生が登壇する予定でした。
しかし諸事情により不参加となったため、受講生のみなさんへ課題の総評と、自身の経験からアドバイスが送られました。
文章力はしだいに身についてきていますが、いっぽうで忘れがちな「心構え」もしっかりと忘れずにもっていたいものです。現在、第一線で活躍する1期生の言葉をしっかりと受け止めて、着実にライターへの道のりを進んでいきましょう。
【レポーター】近藤智子/東京生まれ、東京育ち。ライター講座第2期を受講し今年3月修了。駆け出しライターとして奮闘中。最近とある取材現場に同行。尊敬する有名人との出会いに感動しきり。