【座談会】昨年の卒業生は、今 ~前編
2012年3月に卒業したライター予備校3期生の中から、卒業後ライターとしての進路を歩んでいる3人で同窓会を開催。各々のライター業1年目を振り返ります。
前編の今回は、3人のデビューまでのいきさつと、現在の仕事がテーマです。
どうぞお読みください。
竹田:まずは、みんなどうやってデビューしたのか、という話からしたいんですが。
水江:櫻井さんはゲームライターのアシスタントをしているんでしたよね?
櫻井:そうですね。
竹田:どうやって知り合ったんですか?
櫻井:俺の場合はツイッターですね。某有名ゲーム誌の編集をしていた人なので、前からフォローしていたんですよ。そうしたら、たまたまアシスタントを募集しているとつぶやいていたんですね。それがちょうどライター予備校を卒業する時期でした。ライター予備校を受講していろんな刺激をもらい「俺も何かやらないといけないな」と思っていた矢先の出来事だったので、ダメもとでツイッターでコンタクトを取ってみたんですよ。「37歳ですけど良いですか?」って感じで。そうしたら「やる気があるならOK」という返事が来たので、ライターの世界に飛び込みました。
竹田:いまはどんな仕事をしているんですか?
櫻井:お世話になっているゲームライターが所属していた某有名ゲーム誌を発行している会社の、社内向けWebサイトの取材と執筆が主な仕事ですね。社内のお知らせみたいなのが大半ですけど。総務部から回ってきた避難訓練のお知らせとか、会社の総会みたいなのがあって、それを取材して書くとか。
竹田:社内報ですね。
櫻井:そう、そんな感じです。記事が社外に出ないので、そこで修行をさせてもらっている感じです。ただ、ライターとしてはまだまだだと思っています。インタビューが苦手で、上手く話を聞き出せないんですよね。
水江:臼井先生も講義で言っていましたが、インタビューは何かを聞くというよりも、取材対象者を乗せれば勝ちだって。相手が話してくれる展開に持ち込むのがポイントですよ。
櫻井:そうか。今度試してみます。
櫻井:水江さんはいまどんな仕事をしているんですか?
水江:最近では、ある企業のパンフレットの原稿を担当しました。それを送って某社に応募したら、本の原稿を任されたんです。
竹田:すごいじゃないですか。
水江:ライティングだけだと思って応募したんですが、目次案を出す段階からすべて任されまして……。企画や誌面のレイアウト、取材先の選定、インタビューと執筆、写真の撮影と選別まで全部ですよ。ライティングと編集を一人でやっている感じなんですが、編集の経験がなかったので、怒られながらやっています。毎日必死です。今回の仕事でずいぶん成長したと思います。スポンサーの意向を汲んで、企画から構成、執筆まで一人でこなしてますから。最終的に本が出るかはわかりませんけれども(笑)
竹田:それにしても、ものすごく勉強になりますね(笑)
水江:なりすぎですよ(笑)
櫻井:そのパンフレットは、どんな経緯で書くことになったんですか?
水江:そもそも私のデビューのきっかけは、ライターの募集と求職を掲載している掲示板サイト。「ドイツ語できます。長い間闘病生活を送っていたので、医学の知識も少しあります」と書いたら「医療機器の記事を書いてくれ」という依頼の電話がきたんです。その後、同じ会社から英語とドイツ語のマニュアルを翻訳する仕事をもらいました。駆け出しだったので値切られてギャラは安かったですけど(笑)。そして、その会社の社長が経営している別の会社で、ある商材の営業用パンフレットを依頼され、執筆しました。
水江:竹田さんは臼井先生の下でアシスタントをしているんですよね?
竹田:そうですね。臼井師匠の下でライターとして修行中です。
櫻井:どんな仕事をしているんですか?
竹田:某大手人材会社のメルマガや、他の会社が運営する求人サイトの求人広告を書いています。その他には、ライター予備校運営のお手伝いや、ユータックで受注した卒業生が執筆する仕事の管理、師匠のサークルで行っている同人出版活動なんかにも関わっていますよ。
■卒業生プロフィール
●水江哲也(みずえてつや)●ライター予備校3期修了。現在は駆け出しフリーライターとして奮闘中。ライター業へ長い闘病生活からの復帰を賭ける自らを「人生取り戻しライター」と呼んでいる。
●櫻井哲仙(さくらいあきひと)●ライター予備校3期修了。某著名ゲームライターのアシスタントとして修行中。地元群馬からライター予備校に通っていたツワモノ。
●竹田明(たけだあきら)●ライター予備校3期修了。現在株式会社ユータックでアシスタントライターとして修行中。
2013/5/27 月曜日 at 5:13 AM
[...] ライター1年生の座談会。前編はこちら 後篇の今回は、「ライター予備校について」と「ライターとしての今後」がテーマです。 [...]