文章のカタチを考える―「記事」の要素を参考にしよう
文章というのは、最終的なカタチに併せて体裁を整えねば、他人に見せられるものにはならないよね。
たとえば手紙であれば、だれだれさんへ、というところから始まって前略~草々というようなシメまできちんとしていることが求められる。社内の文章であれば「○○のお知らせ」という表題に始まり、発信者の部署名や名前、日付など。そして最後には「以上」でシメ。
こんな体裁というものは、一応どんな文章にも基本形があるわけだ。
さて、通常雑誌などの「記事」はどんな要素で構成されているのだろうか。
文字以外の要素(写真やイラストなど)はここでは省いて、文字関連だけに絞って説明しよう。
文字要素はこんなものがある。
■企画(記事)タイトル
■大見出し
■小見出し
■リード
■本文
■クレジット
■キャプション
大まかにはこんな感じだ。
タイトルはそのものずばりで、記事の大きなタイトル。リードというのは、本文(ちなみに業界では「ホンモン」と読み慣わすことが多い)につなげるための導入部分。普通100から200文字くらいで書く。
「クレジット」は入らないこともあるが、執筆者やイラストレータ、カメラマンなどスタッフの紹介。「大見出し」「小見出し」はそれぞれ次につながる文章の大意を示すもの。この見出しがうまくできていないと、イマイチ締まらない記事になってしまう。
ちなみにここでは「キャプション」が出ていないが、これは写真や図などにつける補助的な説明文のこと。よく写真の下に「写真:これが新製品の○○だ」とか書いてあるやつ、あれのこと。
実はこのタイトル~リード~見出し~本文という構成はBlogなんかにも応用できるんだ。
タイトルはつけられるし、リードは「本文」というところに書けばいいし、本文は「追記」というところに書けばいい(ライブドアBlogの場合)。
長い文章を書くときには、これを応用してみると面白い。
タイトルというのは文章全般をごく短くまとめなくてはいけないから、これがかけないようでは文章はまとまらない。
そして、本文を読んでもらうための「引き」を「リード」として作る。内容は書く前に大まかに箇条書きして、それを「見出し」に使えばいい。
ホラ、雑誌の記事ってちゃんと「カタチ」になっているでしょ?
このカタチをまねすれば、あなたの文章も間違いなくまとまって見えるはず。
いろいろ試してみよう。