卒業生インタビュー:下坪久美子氏(3期生・ライター、HRコンサルタント)
ライター予備校卒業生インタビュー、今回も第3期生から。
ビジネスパーソンとしてはもちろん、妻として母として活躍されている下坪さんに、ライター講座受講のいきさつや印象的な点などをお聞きしました。
――ライター予備校を受講した経緯を教えてください
下坪:ライター予備校を受講する前、主宰の臼井さんが担当する淑徳大学の公開講座(編注:副業ライター入門という講座)に通いました。淑徳での講座は1ヶ月半ぐらいで終わる短いもので、回数も5回ぐらい。さらには1回の講義時間もライター予備校の1コマ4時間に対して、1時間半です。ライター予備校に通い始めた直接の経緯は覚えていないのですが、恐らくその淑徳の講義の中で、ライター予備校の存在を知ったのだと思います。
そもそも、淑徳の講座もライターになろうという熱意があって通い始めたわけではありませんでした。前職を辞め、この先どうやって生きていこうかなと考えたとき、以前から人に何か書いてみろと勧められていたのを思い出し、そこで、書くきっかけを作ってみようと思い立ったわけです。
最初は得意な英語のライティングコースをオンラインで受講し、その後日本語でのライティングも学ぼうと淑徳の講座に通い、そしてライター予備校。大まかな流れはこのような感じですが、詳細をあまり覚えていません。おそらく当時はとても重要とは考えていなかったから、覚えていないのだと思います。もちろん「どうでもいい」というのではなく、ごく自然な流れでライター予備校に参加したという意味です。何一つ抵抗を感じることなく「どうしようかな、行こうかな、止めようかな」と悩むことはなかった。本当に自然な流れでそこにたどり着いていたんです。
当時の私は、とにかく直感に流されてみようと考えていました。だから、直感に流されて英語のライティングを学び、直感に流されて淑徳を受け、直感に流されてライター予備校に通い始めた。直感といっても何か電波みたいなものに反応した感じではなく「わたしはそれに通うことになるのだよね」みたいな感じですかね。
――ライター予備校受講を決めた理由は?
下坪:ライター予備校に決めた理由は、淑徳の講座での印象だと思います。ライター予備校のサイトは見ていないです。見ていたとしても記憶に残る見方をしていない。淑徳の講義で臼井さんの話を直接聞き、どういう話し方をする人で、どういう考え方をする人かを見せていただいた。それが決め手だと思います。
黙って講義を聞くだけというスタイルが、私はあまり好きではない。自分も参加して、良くも悪くもフィードバックが欲しい。その点、臼井さんは投げたものをちゃんと受け止めてくれるし、投げ返してもくれる。だから、この人ならついて行ってもいいかなと思いました。
――受講中最も苦労した点は?
下坪:それはやはり、課題です。テーマを指定された作文が毎回宿題として出されるのですが、それは算数の問題ではないから正解がない。ロジックの流れを自分で作っていくところは問題なくクリアしましたが、そのロジックの流れを文章に起こすという最後の部分で苦労しました。真剣に取り組めば取り組むほど、自分で壁を高くしていくわけですから、いい意味での苦労をしましたね。苦労と言えばネガティブな印象を持たれるかもしれませんが、言い換えると「一番大きなチャレンジだった」ということですね。
苦労して仕上げた課題に対して、添削という形でフィードバックがもらえます。赤字で添削が入り、真っ赤になって返却される原稿は、それだけでいい教材になるレベル。赤い原稿をありがたく頂戴するだけで終わるのか、そこからさらに何かを学ぶのかは、すべて自分次第です。
――受講前と受講後、自分の文章が変わった実感はありますか?
下坪:正直、自分では分からないです。ですが、いまプロボノで手伝っている編集の仕事で、かつて自分が指摘されたことと同じことを言っている。それが分かるということは、教えを飲み込んでいるのかなと思います。
――4期生候補の方にメッセージをお願いします。
下坪:面倒な質問を投げても適当な理由をつけて逃げる人が多い中、臼井さんはちゃんと付き合ってくれる。あまりに初歩的な質問だとさすがに自分で考えなさい、ということになりますが、真剣に悩んでいることにはちゃんと向き合ってくれる。だから、真剣に学ぶ気持ちがあれば返って来るものは必ずあります。
ただ、何かをおぜん立てしてくれる場ではないので、積極性は必要です。いただける教えをすべて吸収するぐらいの勢いや気合いがないと、続かないかな。
私はライターとしてまだまだこれから。だから現時点でライター予備校に通って正解だったのかは、判断できません。けれども、現在までの満足度は高いですね。
■卒業生プロフィール
下坪久美子(しもつぼ・くみこ)●ライター予備校3期修了。ライター・HRコンサルタント。現在はプロライターとしてさらなる飛躍を果たすため、準備中。6月には著書刊行予定。家庭では一児の母でもある。
■聞き手・ライター
竹田明(たけだ・あきら)●ライター予備校3期修了。現在株式会社ユータックでアシスタントライターとして修行中。